長期投資で大切、企業リスク把握に必要なレバレッジ
今回、企業の稼ぐ力を示す指標であるROE(自己資本利益率)を深掘りし、財務レバレッジについて考えます。
ROEは以下の計算式で表されます。
ROE = 売上高利益率 × 総資産回転率 × 財務レバレッジ。
高いROEは企業が高い収益を上げていることを意味し、ROEを分析することで企業の強みを理解できます。
ROEとは、ROEを使った企業分析を知りたい方はこちらをご覧ください。
→ROEを理解して長期投資を有利に進める
→キーエンス株価高値の真相!ROEによる企業分析
今回は「財務レバレッジ」という概念に焦点を当てます。財務レバレッジとは何か、そのメリットとデメリットについて学びます。
レバレッジとは?
レバレッジとは、事業運営のために借入れた負債をどれだけ使用しているかを示す指標です。
高いレバレッジは、多くの借入金に依存していることを意味し、大規模な事業投資が可能です。
しかし、借入金が多い場合、収益が低下すると企業の破綻リスクが高まります。
例えば、自己資本が100万円、借入金が400万円で、合計500万円を投資する場合、レバレッジ比率は5倍です。
これにより、100万円の自己資本で500万円の投資が可能となり、収益が増大する可能性があります。
しかし、投資が失敗した場合、100万円以上の損失を被るリスクもあります。
レバレッジは、高いリターンを目指す手段ですが、それにはリスクが伴います。したがって、レバレッジを使用する企業は、財務の健全性を維持する必要があります。
レバレッジのメリット・デメリットは以下のようになります。
レバレッジのメリット
- 収益の増加
レバレッジを使用すると、自己資本を超える投資が可能になり、収益が大幅に増加する可能性があります。
- 資本効率の向上
少ない自己資本で大規模なプロジェクトを実行できるため、資本効率が向上します。
レバレッジのデメリット
- 損失の増大
投資が不調に終わると、自己資本以上の損失を被るリスクがあります。
- 金利リスク
借入金には利息がかかり、金利が上昇すると返済コストが増加します。
特に変動金利での大量借入は、金利変動による追加的な財務負担を生じさせます。
レバレッジを用いることは、企業が大きなリターンを得るための有効な手段ですが、それに伴うリスクもよく理解し管理する必要があります。
投資や事業の戦略を立てる際には、レバレッジの利用を慎重に考慮し、財務の健全性を維持するためのバランスが重要です。
レバレッジの計算方法
レバレッジ比率は、企業の総負債と株主資本の比率で計算されます。
レバレッジ = 総負債 / 株主資本
例えば、企業が総負債として5000万円、株主資本として2500万円を持っている場合、レバレッジ比率は5000万円÷2500万円=2となります。
これは、企業が自己資本の2倍の負債を抱えていることを意味します。
ROEとROAと比較することでレバレッジを把握する方法があります。
ROEの数値がROAより大幅に高い場合、レバレッジが大きく効いていることが考えられます。
レバレッジを調べる時のポイント
レバレッジを調べた時のポイントとして、企業は借入金を返済できる余力があるのか有利子負債に注目することは重要です。
投資分析では、有利子負債の把握が企業の財務リスクを明らかになります。
有利子負債が多い企業は、金利上昇の影響を受けやすく、事業展開においても制約が生じる可能性があります。
そのため、有利子負債の額と現金同等物の額を比較することが有効です。
四季報などでこれらの情報を確認できます。
レバレッジはリスクもあるけど、成長にも必要
レバレッジについて学ぶことで、企業が健全な経営をしているか、高いリスクを抱えた経営をしているかを判断することができます。
例えば、ソフトバンクグループはレバレッジ経営を繰り返し、急成長を遂げてきました。
しかし、レバレッジ経営は大きなリスクを伴うため、投資する際には慎重な検討が必要です。
この記事を通じて、投資対象のリスクをより深く理解し、適切な投資判断を行うための参考になると嬉しいです!
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