企業分析
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企業分析:カナミックネットワーク(3939)の強み・弱み

3939 Kanamic Featured Image
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「テンバガーを見つけるためには、『これだ!』と直感できる企業を発見することが重要です。

成功の秘訣は、真の価値を持つ企業を見分けることにあります。

今回、特に医療・介護分野で力を発揮する「カナミックネットワーク」をご紹介します。
この記事では、「カナミックネットワーク」の企業概要とその隠れた強み、さらにリスクや弱点も分析し、この会社が将来テンバガーになる可能性について考えます!

カナミックはどんな企業なのか?

医療・介護・健康情報等を、病院・介護・行政、あらゆる機関と情報共有と業務支援のクラウドサービスを提供する企業です。

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市場とのニーズがマッチしたのか、直近5年間における当期純利益の年平均成長率は20%と、近年目覚ましい成長を遂げています。

特許のある地域包括ケア情報共有システムを軸に、多くの介護事業者が同社の業務支援システムを使用せざるを得なくなるような仕組みをもっています。


主に自治体職員、医師、看護師、ケアマネジャー介護サービス事業者といった医療・介護従事者間で、患者・家族の情報共有、コミュニケーションが取れる情報共有プラットフォームを提供しています。
情報共有プラットフォームと連携して介護業務管理システムが組み込まれており、要介護者に必要なケアプランの作成、健康管理、必要サービスまでを網羅して提供できるシステムが構築されています。
まだ介護事業所は紙媒体で行われているところが多く、介護従事者の人手不足問題も重なり、業務効率化を進める事業所が増えるのは明らかであり、その時に当サービスに注目が当たるのに期待されています。

既存の情報共有プラットフォームを活用して、自治体の子育て支援のシステムの開発・提供、また健康寿命延伸に寄与するサービスとして24時間営業のフィットレスジムを買収し、店舗展開を進めています。

カナミックの経営方針は?

高齢化社会に求められる医療・介護分野において、ITを用いた地域包括ケアの実現をするために、多職種間連携を可能とするシステムプラットフォームの開発、そして健康寿命延伸・健康ビジネスに向けヘルスケアプラットフォームの構築を推進しています。
具体的には既存クラウドサービス提供事業の拡大と新規事業領域の拡大の2つになります。

クラウドサービス提供事業の拡大

クラウドサービス提供事業の拡大では、介護保険制度施行時の2000年より提供されているシステムであり、「地域包括ケア」を目指す国策に寄与してきました。
これから高度高齢化社会になる中で介護サービスのニーズが高まるのは明らかです。
今後も介護サービスのニーズの高い地域から順次営業所を設立し、サービスを提供顧客を増やすとともに、各機関・職種のニーズにマッチした利便性のあるシステム開発を進めます。

新規事業領域の拡大

新規事業領域の拡大としては、今まで培ってきたクラウドサービスを通じて様々な取り組みを始めています。
まずクラウドサービス内において、医療・介護に関連する人へ有益な情報をタイムリーに提供することで広告収入を目指す、コンテンツ事業。クラウドサービスで蓄積した医療・介護関係のビッグデータ解析事業。
そしてクラウドサービスと健康寿命延伸サービスを組み合わせたリアル店舗を活用したヘルスケアプラットフォームの構築です。

これら新規事業領域拡大を推進させるために積極的なM&Aの活用、システム基盤の強化、人材採用・育成を計画しています。

カナミックの強みは?

社会のニーズに応えつつ稼げる仕組み

ニーズを満たし市場を獲得しているカナミックは2段構えのマネタイズをしています。


まず自治体に情報共有システムを導入してもらうことで、自治体に所属する介護事業者にも同様の情報共有システムを導入してもらえます。
さらに情報共有システムを導入した介護事業者中心に、介護業務システムを提供します。
加えて介護業務システムは、競合他者にはない、営業管理・給与計算・医療・介護保険請求(レセプト)など介護事業所経営に必要な機能を揃えたシステムになっています。サービスを自治体から介護事業者へと裾野を広げられる仕組みがあります。また医療・介護のニーズが高まるので、今後も事業拡大に期待を持てます。

誰にも追随できないノウハウ

医療・介護領域の情報共有プラットフォーム開発・運営ノウハウを持つカナミックは介護保険制度が開始された2000年からシステムの開発・提供をし続けてきました。

現在提供するサービスは2031年までの特許で保護されており、競合他社は模倣できません。ただ特許期限が切れたとしても医療・介護分野において長年培ってきたノウハウは、そう簡単には模倣できずカナミックを追随するのは難しいです。
地域包括ケアシステムの情報共有プラットフォームとしての地位は盤石な状態で維持できます。

カナミックの弱みは?

フィットネス事業の買収について、2022年カナミックはフィットネスジム(アーバンフィット)を買収しています。
すでに利益が出ているジムではありますが、2030年までに100店舗まで出店を増やすという目標を掲げており、今後の先行きに不安があります。

健康寿命延伸の時代に合わせ、セルフケア強化への事業であるようですが、短期的には出店コストによる減益が見込まれています。新たな事業の先行きには注視が必要になります。

【結論】GOOD!市場ニーズ、差別化OK!

カナミックは医療・介護ネットワーク業界の先駆者として、今後も期待を持てる企業です。

確実にマネタイズできる仕組みを持っていますし、これから高度高齢化社会を迎える日本において、必要となるサービスを提供している企業になります。

直近ではフィットネスジムを買収し、先行きに不安はあるものの現状平均年成長率20%を考えると、多少フィットネス事業が足を引っ張ろうと業績向上に期待を持てます。
そしてフィットネス事業が高成長を遂げれば、カナミックは大きく企業価値を上げてくれるかもしれません。

そう考えるとテンバガー候補として期待を持てる企業ではないでしょうか?

興味のある方はカナミックを調べてみてください!

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