企業分析:サカタのタネ(1337)の強み・弱み
安定して資産を増やすには『これだ!』と思える企業を探し出すしかない!
当ブログは隠れた価値ある企業を探すブログです。
今回、野菜や花の種子の開発、生産・販売を行う「サカタのタネ」ををご紹介します。
この記事では、「サカタのタネ」の企業概要とその隠れた強み、さらにリスクや弱点も分析し、この会社が大きく成長する可能性がある企業か考えてみます!
ぜひ最後までお読みください!
サカタのタネはどのような企業かなの?
サカタのタネは、日本を代表する種子会社です。野菜や花の種子の開発、生産、および販売を行っています。
多くの人は「花や野菜を育てた後に自分で種を採り、次年度にその種を使う」と考えがちですが、植物から種を採取するには長期間の栽培が必要であり、効率的に畑を活用することが難しいため、農家や生産者はサカタのタネのような種苗会社から種を購入しています。
サカタのタネの主要事業は、野菜・花種子の生産・販売です。
これには国内・海外の卸売事業が含まれ、さらに一般園芸愛好家を対象とした小売事業も行っています。
特に、野菜・花種子は世界上位の実力を持ち、国内ではブロッコリー、ホウレンソウ、トルコギキョウ、スイートコーン、パンジー、大玉トマトのシェアが業界トップです。
海外では、さまざまな野菜と花の品種研究・育成を通じて、世界170カ国以上に野菜や花のタネを販売し、売上の70%が海外事業からのもので、グローバル企業として位置付けられています。
サカタのタネの経営方針
サカタのタネの経営方針は5つのポイントを掲げており、特に重要なのは高収益ビジネスモデルの確立と各地域での収益構造の構築です。
高品質で独自性のある種子を継続的に開発することにより、生産者が安心して栽培できる環境を提供し、高収益を目指しています。
アジアを含む新興国市場での成長機会を捉え、新たな主力商品の開発と拡販に努めています。
また、各地域での健全な収益構造の構築にも重点を置き、成長市場での市場拡大と成熟市場での高収益モデルの確立を進めています。
具体的には、成熟市場での戦略商品のシェアを拡大し、新興市場では野菜や花の需要を促進し、地域の栽培環境に適した商品開発に取り組んでいます。
グローバルな成長に向けて、インド市場での成長とトロピカル地域への研究開発を進めています。
サカタのタネの強みとは?
100年以上の培ってきた技術
サカタのタネは大正時代に創業し、100年以上の歴史を有する企業です。
創業当初から野菜・花の品種開発、研究を行い、世界初の出現率100%の完全八重咲きペニチュアや手頃な価格のメロンなど、数々の革新的な商品を生み出してきました。
長い歴史の中で培ってきた豊富な遺伝資源は、サカタのタネの優位性と強みとなっています。
持続的成長に期待
種苗ビジネスは比較的高い利益率が得られ、売上の維持・増加が可能であれば、持続的な成長が期待できます。
各地域の気候に適応し、収穫量が多い高付加価値のある種苗を開発できれば、生産者も質の高い種苗を求め、それにより高価格での販売が可能になります。
種苗は小さいサイズで高価値を持つため、生産・流通コストが低く、高い利益率を生み出せるビジネスモデルです。
すでに世界各地でシェアを持っており、シェアの拡大ができればさらなる企業成長が期待されます。
インドを足がかりにした世界シェアの拡大
サカタのタネはインド市場の成長の可能性に着目し、熱帯地域向けの研究開発を進めています。
インドは世界最大の人口を有し、2050年にはさらなる人口増加が予測されています。国民の約6割が菜食主義者であり、野菜消費が大きい国です。また、家庭や寺院で花を多用する文化があり、種苗の需要増大が期待されています。すでにインド各地に営業・商品開発拠点を設置し、活動を進めています。
このインド市場での活動を足がかりに、南アフリカ地域への展開も検討しています。
サカタのタネの弱みとは?
結果が出るまでに時間がかかる
種苗の研究開発は通常、かなりの時間を要します。
具体的な期間は、開発する作物によって異なりますが、短くても数年、長ければ10年以上かかることもあります。
バイオテクノロジーや遺伝子技術の進歩により、品種開発の期間は短縮されつつありますが、種苗を開発しても、商品化に至るまでの承認プロセスがあり、開発期間の短縮は難しいです。
したがって、企業が研究開発に投資をしても、将来的なリターンが得られるのは数年後になることが多いです。
強い競合他社の存在
サカタのタネは日本を代表する種苗会社であり、一部の商品では世界シェアトップを誇りますが、世界の競合他社と比較すると市場シェア占有率は1.0%で、世界8位に位置しています。
日本国内は成熟市場であり、企業成長を維持するためには海外展開が必須です。
しかし、世界の競合他社と比較すると、市場シェアを獲得する上での競争力に課題があります。
このため、サカタのタネは持っている経営資源を選択的に集中させる方針を取っていますが、今後の企業成長には不安が残ります。
【結論】世界で戦うとなると心もとない
サカタのタネは、日本を代表する種苗企業であり、創業100年以上の歴史と豊富なノウハウを持っています。
国内では他社が追随できない強みを持っていますが、世界市場では市場シェアが低く、強い競争力を持っているとは言い難い状況です。
インド市場を足がかりに成長を目指していますが、競合他社もインド市場をターゲットにしており、激しい競争が予想されます。
種苗開発は時間がかかるものであり、この競争の中で生き残るためには、スピードと効率が求められます。
投資に関しては慎重な判断が必要ですが、インド市場での成功が企業成長の鍵を握っていると言えるでしょう。
急激な成長は期待しづらいものの、長期的な視点でその成長を見守る価値はあります。
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